シニアな人々

シニアな人々(プロローグ)

かなり前の話ですが。

知り合いのスコットランド人女性と話していた時のことです。

私がなにげなく、“old people”と言う言葉を口にした途端、えらく怒られた。

なんで“old”というのか、そういう場合は“senior”と言いなさい、と。

old boy”(男子卒業生)など言葉として存在するものはいいけれど、高齢者の総称のように使う場合、“old people”は否定的な響きがするらしい。

辞書で調べても、“old”は「年老いた」「老いぼれた」「古い」「変わりばえのしない」等々、あまり肯定的な意味合いがないような。(“good old”などは、別として)

いっそ、“older(elder) people”と言った方が良かったのかもしれませんが・・・。

言われてみれば、米国では老健施設(「老人ホーム」と以前言っていたような)のことを、“senior citizen’s home” とか言ってましたっけ。(ちなみに、“senior citizen”とは、65歳以上の退職した年金生活者であるらしい*)

確かに、“senior”という言葉は“old”よりはずっと肯定的な雰囲気が。

「年長の」とか「老年期の」などの意味のほかにも、「上位の」「首席の」(senior directorとか)や「成熟した(円熟した)」などの意味もある*。

そんなわけで、英語での会話の時には、ご年配の方々のことは、“senior”と表現することにしています。

で、「シニアな人々」です。

最近、世間では60歳以上の方々が、やたら元気で活気がある(断言します)。

ここでは、一般的な語義はさておき、60歳以上のお方愛と尊敬をこめてシニア」と呼ばせていただきます。

今週話題のシニアといえば、60年ぶりにウクライナから帰国された上野石之助(83歳)さん。

83歳といえば、 シ ニ ア 中 の シ ニ ア 

ニュース映像で、その外見がお若いのに驚いた。

お顔の肌感がみずみずしくて、シミがない。

美しい」といってもいいほどです。

岩手県在住のご兄弟も、同じように色白もち肌系(こちらは少しぽっちゃりとして)。

秋田美人」というのは聞きますが、「岩手美人」もあったのだろうか・・・。

石之助さんの場合は、60年も肉親と離れて異国での暮らしということで、簡単には言い表せない体験があったことと思われますが、

淡々と心境を語るその姿には悲壮感がなく、語り口も(ロシア語なのでよくわからんが)歯切れがよさそうです。

ウクライナでは、お名前の「石之助」から、「イシノスキー」と呼ばれているとか。

現地にしっかりと根を下ろし、社会に融け込んで暮らしておられるのでしょう。

   い い で す ね 、こ の 感 じ 。

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冒頭のスコットランド人女性も、なかなか気骨のある方でした。当時20代後半ぐらいだった私は、この女性(50歳ぐらいか)と話すたびに、いろいろ叱られたり教えてもらったり。聞いた中で印象深い話は、現英国女王エリザベス2世のこと。スコットランド人にしてみれば、エリザベス2世はエリザベス1世であると。なぜなら、エリザベス1世の頃はスコットランドは英国の統治下にはなかったからだそうだ。なるほどね。そういえば、映画「エリザベス」でも、そんな話が出てきたっけ。とにかく、強烈なスコットランド魂の持ち主でした。米語とは明らかに違う巻き舌英語で、話の合間に、なにかと“Oh my dear”を挟むお人でした。なつかし~。

*本文中の“senior”や“old”などの語義に関しては、ジーニアス英和辞典のものを参考にしております。

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