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今度は「太陽」

先週は、まったく別の地域でもう1本映画を観た私。

8月公開の映画「太陽

イッセー尾形が、昭和天皇をどう演じているのかということに、すごく興味があったので。

上映前には、フィルムに一部不具合があるというようなアナウンスが流れた。

確かにそれらしい映像の乱れもあったけれど、話がつながらない部分もあったような。

微妙な内容だけに、なんだか勘ぐりたくもなる。

いや、途中で眠くなったりしたので、きっちり鑑賞したとは言い切れませんが(汗)。

結果からいえば、イッセー尾形は本当に昭和天皇に似ていた!

といっても、私はかの天皇の晩年の姿(映像)しか知らないのですが。

演じていたのは太平洋戦争終戦前後の天皇なので、当時の映像なども研究してかなり作りこんだものと思われ。

表情の作り方も上手かったけれど、いつもイッセー尾形を見て感心するのは後姿の見せ方。

ここでは、昭和天皇の歩く時の上体と下肢の動きや、首の角度、立っている時の後姿。

なんといっても天皇ですから、品格がなければいけないし。

実在した、日本人なら誰でも知っていて、なおかつ微妙にアンタッチャブルな人物を、人まねではなく演じるという危うさ。

いろいろな葛藤を乗り越えて、こういうオファーを受けるというのも、

やはり「プロ意識」の高さなんだろうか。

ストーリーで興味深かったのは、マッカーサーとの会談で、途中何度も天皇が英語で語った場面。

しかも、昭和天皇は、英語だけでなくイタリア語、ドイツ語(たしか?)、中国語なども喋るとか(天皇のセリフにあった)。

中国語はやや意外だけれど、考えてみれば天皇は代々漢籍などを熟知しているはず。

とすれば、中国語が話せてもおかしくはないわけで。

欧米言語に関しても、かの天皇の場合は、欧米文化に造詣が深い方(らしい)ゆえ充分ありうること。

がしかし、国家元首が親しくもない敵国要人と英語で喋ったりしたのだろうか?

膨大な資料を参考にして製作したということであれば、そういうこともあったのかも・・・。

全体的には、あまりまとまりのある内容ではなかったような気がします。

イッセー尾形の役作りに、興味が湧くばかりだったり。

あと、もう一つ。

香淳皇后を演じた桃井かおり

これは、ミスキャストだと思う、見た目の問題だけではなく。

出てきたのは終盤のほんの数分間だったけれど、なんというか、

違 和 感 だ ら け 。

普段は上手い女優さんだとは思いますが・・・。

というか、このロシア人監督は香淳皇后にあまり思い入れがなかったのではないかと。

あるいは、出来を見てあまりに雰囲気が違うので大幅に出番をカットしたということもあるかも。

結局のところ、こういう映画は難しいと思いますよ。

演じる対象が、亡くなって20年にもならない(香淳皇后の場合は10年にもならない?)わけで。

皆が、それなりにイメージを持っていますから。

いやあ、むずかしい、たしかに・・・・ブツブツ。

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ところで、似ているとはいえ、昭和天皇のあの話し方の特徴(口の動かし方)のこと。最晩年は、たしかにああいう感じだったけれど、あれは高齢者特有のものではないかと。たとえば唾液の分泌機能の問題などいろいろあるでしょう。終戦当時の天皇に(50代前半?)あの特徴が本当にあったのだろうか、疑問。昨夜のNHKの番組でたまたま現在の宮沢喜一氏(超高齢!)を観たけれどやはりああいう口の動かし方だったし。

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