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ヤマトの戦い(郵政民営化)

10/13付けの週刊!木村剛[コラム]小倉昌男氏ならば郵政とどう戦うか?という記事を読んでの私見をまとめてみました。

昔からヤマト運輸の利用者です。(ちなみに、郵政事業にもヤマト運輸にも関係者はいません。)
ヤマト運輸の、徹底的に一般大衆の便宜を図るという営業理念のようなものを評価しているからです。
小倉昌男氏はそのヤマト運輸の会長を辞して久しいと思いますが、いまだに「理想の経営者」のランキング上位におられるとか。
宅配業界におけるヤマト運輸のがんばりは小倉氏が牽引してきたものと思います。

郵政三事業に関して、少なくとも郵便事業の民営化には賛成です。
技術革新によるスピード化が進んだ現代で、郵便事業はここ10年ぐらいまったく進歩というものが見うけられません。
例えば「速達」というシステムは今やほとんど意味をなしていないようです。
車で3時間ほどで行ける場所に「速達」が届くまでに、投函時間帯によっては三日もかかったりするのが良い例です。
挙句の果ては、局員に「今だったら普通で出すのとあまり(配達時間が)変わりませんよ」などと言われたり。
こういうことは、民間企業ではありえないことです。

多少の費用をかけてでも大至急届けたい物があり、その市場は常に存在します。
正当な料金設定の下にどこまでもニーズに応えるというのが普通のビジネス感覚だと思いますが、郵便局にその感覚があるとは到底思えません。
多分誰でもそうだと思いますが、早く届けたいと思うなら文書でもなんでも宅急便を使うわけです。
宅配事業に関しては周知の通り、以前は重いものでも自分で持ち込まないといけなかったところに、ヤマト運輸が集荷システムで風穴をあけ、また配達時間の短縮化や配達時間帯の要望に応えるなどして今の利便性が得られているわけです。

ところで料金の問題ですが、確かにヤマト運輸は全般的に他業者より高い設定のようです。
これは私の推察ですが、ひとつは環境保護対策も関係しているのでは。
ヤマト運輸のように環境に配慮した運営を徹底しているところは他業者にはないように思います。
アイドリング防止対策として、集配員は車のキーをユニフォームにチェーンで装着していて、キーを抜かないと車から出られないようにしてあるのも然り。
また配達車両がサイズに応じて数種類用意してあり、かなり小さい省エネ車両もあります。
プロパンガス使用の大型トラックばかり見かける某業者などより、配達物最優先と環境保護対策に配慮した分、コストはかなりかかるのではとも思いますが・・・・。

引越し業務に関しても、頼んでみてわかったことはやはり環境保護に配慮してあるという点でした。
荷物の梱包・移動作業の過程では、環境にとって安全でなおかつ最小の材料を使っていかに手早く梱包し、最短時間で無事に移動設置するかという点で作業員へのマニュアル徹底指導や梱包材料の研究開発がなされている気がしました。
例をあげれば、ヤマトでは一般的によく使われていた発泡スチロールは食器梱包には使用していません。
全体でも発泡スチロールの使用は大幅に削減しているようです。
紙製(多分リサイクル紙では)の取り外し自由な袋状の入れ物が段ボール箱に設定されていて、短時間で詰め込みが出来てしかも破損しない仕組みになっています。

いろいろ工夫して作業時間の短縮も図っているらしく、以前であれば梱包・移動・設置・詰め込みで2日以上はかかりそうな作業を8時間程度で済ませてくれました。
こういうふうに、業界の技術革新の先鞭をヤマト運輸がつけて、他業者は追随しているという感じです。
しかも環境保護に関しては、配慮しているのは今になってもヤマト運輸だけではないでしょうか。

ただ、木村氏が言っている以下の点、

小倉昌男氏を尊敬するヤマト運輸ファンとしては大々的にサポートしたいところだが、どうにも気持ちが盛り上がらない。それは、これまでのヤマト運輸の戦いは消費者のために値下げするというものだったのに、今回は消費者の便宜を図るというよりも、ドル箱となっているコンビニ宅急便の寡占利益を守るためという風に見えなくもないからだ

これには私も同感です。そういう部分では正当な根拠なり言い分は意見広告などで開示するべきだと思います。

今は価格さえ安ければ良いという時代ではありません。
その感覚を見誤ったのがダイエーの失敗でしょう。
日本の消費者は(特に主婦層は)環境保護=健康への関心が特に高くなっています。
イオングループの成功はそれを敏感に取り込んだ運営(遺伝子組み換え食品の表示とか、産地表示の早期取り組みなど)と宣伝・広報活動によるものが大きいと考えます。

長年のサポーターとしては以下の二つの提案をまとめてみました。

・ヤマト運輸が省エネや資源の保護など環境問題に熱心に取り組んでいることを、もっとアピールしてはどうか。
・価格設定や今回の訴訟問題に関する説明を早急にしたほうが良いのでは。

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ところで、小倉さんは今どうしておられるのかと思い、ちょっと検索にかけてみました。
それによると、現在80歳ぐらいで、ヤマト福祉財団で障害者支援等福祉関連の運営に携わっておられるらしいです。
マスコミにも取り上げられたスワンベーカリーってこちらの関連事業らしいですね。  そうだったのか。

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Comments

当社も「ヤマト」さんを使わせて頂いているのでとても参考になりました!良かったです。ありがとうございました。

Posted by: ブログ社長 | October 19, 2004 at 08:20 AM

ブログ社長さん、
コメントありがとうございます。
長年「ヤマト」を利用していて、しかもそれぞれ違う営業所だったりするのに、今まで特に不満を感じたことがありません。
これって普通のようでいて、実はスゴイことなのでは。
「らくらく引越し」?を依頼したときには、必要な説明やこちらの質問に対する応答などは丁寧にされますが、仲間内でのいはゆる私語を一切しなかったのが印象に残っています。

Posted by: ブーブ | October 20, 2004 at 10:38 AM

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